こないだ
大阪が爆発するくらい怒ってた若奥さんが
玉子を持ってきてくれてん。
丈ちゃん、
あの時は えらいおおきに。
ちょっと照れくさそうに
玉子 とぐろにのせてくれてん。
ひゃ～、ちょっと奥さん
これ高級な玉子ですやん！
ええのん？
ほんまにええのん？
ええねん、丈ちゃん。
丈ちゃんのおかげで
わたし目が覚めたんよ。
産まれてきて
まだたったの３歳の子に
あんなに怒ってしもてたんやって。
裸足で外に出たくらいでって。
他にも、なんかあったら
悪いコトしてるんちゃうかって。
ずっとそんな目で子どもを見ててん。
あの子、
わからんから泣いてるのに、
あんたが悪いって。
「抱っこ」ってせがむのに
悪い子には抱っこ せーへんて。
・・・うちの子、
悪い子ちゃうかったなぁ。
まだ３歳で、
いろいろ知らんだけやったわ。
そしたらこんなに可愛くて
大事な子やって気がつけてん。
わたしが
悪いお母ちゃんやったなぁ。
悪いお母ちゃんとちゃうで。
若奥さんも知らんかっただけ。
それでええやん。
今、笑って抱っこできるようになって
よかった
よかった
よかった
