ばあちゃんとは一緒にいたくない。
だって、ばあちゃんは家でいっつもこう言うねん。
あんたは傍に寄らんといて。
人は信頼できん。
嫁の作るご飯は辛気臭い。
息子は親不孝や。
生きるのしんどいわ。
もう、ばあちゃんは嫌なことしか言わんねん。
丈乃丞~、なんでやろ?
なんで嫌な事しか言わんのやろな?
どう思う?
そうか~
それは悲しいよな。
嫌な気持になるよな。
ほんまにそんな風に思ってるんかな・・・・・。
ばあちゃんの心の声を教えてあげるよ。
このメガネをかけてみ。
なにこれ?
未来型メガネ、
その名もqooqleグラスや。
このメガネをばあちゃんのいる時にかけてみて。
家に帰ると
ばあちゃんが、また色々言うてくるわ~。
はぁ。゚(T^T)゚。
丈乃丞のくれたqooqleメガネ、掛けるか・・・。
心配したで。
よう帰ってきたな、おかえり。
外は怖い人もおるから気をつけや。
若いころみたいに皆にご飯を作りたい。
けど、もう手首が痛いねん…。
息子は仕事仕事で
ろくに話ができんからさみしいわ。
老いたらなんもできん。
役に立たん自分がつまらんねん。
ばあちゃん、そんな風に思ってたんやな
ばあちゃんの本音がわかったら・・・、
子どもの頃
ばあちゃんの膝の上が好きやったこと思い出した。
ばあちゃんの優しい声とあったかい膝の温もりを思い出した。
ばあちゃん、
俺は ばあちゃんのがめ煮が好きやで。
あんなもん、もう作れるかいな!
教えてや。俺が作るわ。
ばあちゃんの味が無くなったらさみしいやん。
その味、受け継ぐわ。