秋やね~。
いい季節やね~。
よ~寝れるわ。
丈乃丞です!
二十四節気ではな、
今日までが『白露』っていうらしいわ。
そういえば、
中崎町の公園の葉っぱに
朝日が当たるとな、
露がキラキラして綺麗やわ~。
この前なぁ、
おばあちゃんがな、
朝まだ5時台やのに
公園に座ってはったわ。
露に濡れたベンチにタオル敷いて。
丈之丞が横に座ったら、
『ベンチは濡れてるし
ばっちゃんの膝に座るか?』って。
やさしいなぁ。
『あんた意外にあたたかいんやねぇ。
ばあちゃんがあっためてもらえるわ』
ニコニコしながら、背中撫で出くれたけど
その手はちょっとつめたかったかな。
『今日でな、
あの人が逝ってちょうど1年やねん。
雨でな、病院やのうて家に帰りたいって。
家帰っても、なんもできんやろ。
息子らもごめんな、
それはできんのや、じいちゃんって。
みんなも心は
家に連れて帰ってあげたかったけどなぁ。
あの人の手を肩を
みんなでさすってさすって、
かんにんやで、って謝ったわ。』
ばあちゃんのしわしわの目にポロリと涙がこぼれた。
せやけど、ばあちゃん。
今日はじいちゃんが、迎えにきてくれてるわ。
天高い秋、キラキラした露と一緒に
今度は温かい手を繋いで、
好きなだけ昇っていけるな。
旅立つには最高のええ日やんか。