地球から何万光年もむこうの
宇宙のはてに
小さな星が光っていました。
キラキラとかわいらしく
他の星たちは
このかわいい星をニコニコと見つめていました。
他にも多くの星たちが集まってきて
仲良く笑って過ごすようになりました。
あるとき
このキラキラ光るかわいい星は
まわりの星たちが輝いていることに気づきました。
まばゆい赤
高尚な青
元気なオレンジ
小さなかわいい星は
「みんな、なんてきれいなんやろ!」と思ったのです。
そして
こんな素敵な星たちに囲まれていることが
心からうれしくなりました。
でも
ふと、自分はこんなに美しくない。
輝いていないと思い込んだのです。
小さなかわいい星は
落ち込みました。
笑わなくなりました。
みんなと楽しい時間を過ごせなくなったのです。
ひとりの時間をさみしく
涙をぽろぽろこぼしながら過ごしました。
自分はみんなほど輝いてへん。
えぇ~ん。
とってもみじめだよ~。
えぇ~ん。
その時、この銀河で一番大きくて
一番まばゆい偉大な星が語り掛けました。
君は十分にかがやいてるやんか。
でも、みんなは赤かったり
青かったり、
ほんまに美しいねん!
そうか、みんなは
赤かったり青かったり
美しいんやなぁ。
ところで君は
冴え冴えと白く
美しい輝きをしているんやけど
気づいてるかな?
えぇッ?
小さな星は驚いて
自分を見ようとしたけど
自分では自分のことを
うまく見ることはできませんでした。
偉大な星は言いました。
誰かと比べる必要はないんやで。
かがやきは比べて美しくなるものじゃない。
ただ、楽しく笑って過ごしていたら
君はもっとまばゆく輝くんやから。